3.このままではこうなる


 現在のゲームクリエイター、あるいはゲームデザイナーという人々を見渡すと、ゲームメカニズムという観点で設計、論理展開できる才能は、まったくと言ってよいほど存在していません。
 だから、20年くらい前に出現した古いゲームシステムをいまだに、ひねったり叩いたりしながら使いつづけてますし、ちょっとしたアイデアをゲー ムにしてみました的なライト・ゲームシステムしか、新たなジャンルに加えることが出来ないのです。ゲームシステムで真似が多いのも、同じです。
 これは技術者でない素人(世界観作成者、シナリオライターとしては一流かも)が、さも技術者のふりをしてゲームメカニズムを設計している弊害に他なりません。

 さっさと適正な人材を入れてこの部分を改善しなければこの部分を中心にゲーム業界は瓦解します。ゲームの根幹技術は、実にこのゲームメカニズム、人を楽しくさせる仕組みが握っているからです。

 ゲームというものを商売として定義する場合、これはかならず付加価値の拡大と高度化が要請されます。現にゲームは今迄、進歩しつづけてきました。
 が、その中心は古いままか、あるいは小さい(ライトな)ものが握っていて、なんら昔とかわってません。それどころかグラフィックなどの外周部分の進歩のせいで、色々な制限が入り、中枢部分は今、死にかけています。

 ゲームのゲームたる部分が死にかけているのです。それが、今の業界不況の本当の正体。アルファ・システムが倒すべきラスボスです。

このままでは、恐ろしい先祖帰りがはじまります。このままでは時間の問題で、業界はゲームを面白くする為に古い中枢にかかる負荷を取り退く為に進歩した部分を取り除き、5年10年前の市場規模とゲーム内容に戻ることを選択します。もうはじまっているかも知れません。
 それでは、我々ゲームデザイナーがゲームデザイナーになるきっかけのゲームを作った人々に、ここまで業界を育てあげた先人達に申し訳がない。
 我々は先人達から夢と希望を与えられ、継承したと思っています。
我々の代で希望の種を費えさせることは、させません。
 この希望の種は次の時代の子供達のものだと、アルファ・システムの芝村は主張します。

 賛同する学生諸君は、すでにその胸に希望の種を持つ者はペンを取りなさい。

今が、勉強するときです。

 これから総力をあげて、この会社が潰れるまで我々は抵抗活動に入りますが最後の最後に勝負をつけるのは、私の後に続く才能だと、私や、我が社の社長は思っています。味方を増やし、稼げるだけの時間は稼ぎましょう。
 だが最後は、今学生である未来の、真の意味でのゲームデザイナーが勝負を決めるのだと、そう思ってください。
 

*Back*
*Top*
*Next*
*AlfaSystem HP*