勉強が必要なことは分かった、ではどんな勉強をすればいいのだろうという考えに、ここでは回答を示します。 とはいえ、どうやれば良いゲームを作れるか、などという目的を達成する手段として、勉強が使われたことはありませんから、いきおい、単純流用ではなく、応用が必要になっていきます。 それではこれから、それを追いかけていきましょう。 まず、ゲームはかくあれば面白くなるという理論を立て、これを証明する勉強が必要です。前項にあった、理論保障という奴です。
理論展開とは、詳しく説明すると概念定義、論理演算、新たな概念定義というループを組みあげて行って、最終的に一つの解答、この場合「以上をもってユーザーのこれだけの数をこの予算で、これだけ喜ばせることができる。」という解答にたどり着かせることです。 それぞれのしっかりした小理論(前提といいます)という部品を組み上げていって、最終的に理想の建物を組み上げるという作業に喩えること
ができると思います。 コツは、全体像を見定めて、可能な限り少ない部品で組み上げていくことです。このコツを、世間一般ではセンスと呼ぶ時もあります。
理論立証の方は、一度理論展開で組み上げた解答を、別の観点から見てもこれが正しいことを証明する儀式といえば良いでしょう。
理論展開をする学問を哲学・論理学といいます。これは数学の一様式であり、(日本ではへ理屈の学問、道徳の一体系と認識されてますが、)ほぼ全ての問題(命題)解決に力を発揮する強力な戦力になります。 欧米、わけてもイギリスとアメリカでは、第2次世界大戦中から、これをオペレーションズ・リサーチという名前で大規模に採用して、戦争遂行や外交、政治・企業運営などに広く運用されています。
もちろん、哲学・論理学は数学の一様式ですから、抽象化にたけてはいても実際能力には乏しいものです。
もちろんいままでのゲーム業界には、こんな能力を持って居る人物はいません。アルファ・システムにも、わずか三人、そのうち一人は訓練中という有り様です。日本全土、およびアメリカのゲーム関係者を入れても、この三人以外にはETの指で数えるほどしかいません。 業界全体で、大規模な再攻勢、すなわちゲームの復権、キングオブエンターテイメントの地位を再奪還させるためには、最低でもこの種の人材を積極的に育成、あるいは雇用してゲームシステム部分を構築させる必要があります。 世界観・キャラ・シナリオなどは、作成にあたって条件提示(枠の提示)さえあれば、学がなくても、良いものが出来ます。
|
|
|
|