軍 神 物 語−−設定
 たとえ千年先の未来でも、人は、地上で殺し合う事はやめていなかった。
これは、人が主に宇宙をその居住区とした未来の地上で、あがく兵士達と、
それとは全然関係ない少年と少女の物語である。

キャラクター 【NEXT】
ウラル・カナン  一度人生を中断し、16年ぶりに戻ってきた少年。木から生えてきた少年とも言う。
普段は心優しい少年だが、土壇場ではいつも向こう見ずで、勇気あふれる行動に出る。13歳。(中断16年はカウントしていない。)

 12歳の時、ひそかに好きだった友達(註:他人にはバレバレ)の少女ノイが、人生を<中断>する話を聞いて、一人では寂しいだろうと、自分も中断した。
 この時、残された親はどうするんだとかは考えてない。そんな少年である。

好きな言葉は、セキ先生に習った言葉。なんとかなるよ、絶対に。

 中断時に、本来ノイが得るはずだった木を操る心臓を手の甲に埋め込まれており、木々と対話する事が出来る。

セリフ
 ウラル少年は、軽く、ため息一つをつくとにっこり笑ってノイを見ました。
「なんとかなるよ、絶対に。ほら、笑って。」

ノイ・アルト  世界を救うための運命を受け入れて、一度人生を中断し、16年ぶりに戻ってきた少女。木から生えてきた少女とも言う。

 神話の木に身を差し出し、人生を中断する。中断している時間を数えなければ、13歳になる。癖の強い長い金髪と翠眼をしている。

 自分の運命を享受するような、そんなところがあり、そのためか同級生の少年達からいたく人気があった。

 どこまでも馬…まっすぐなウラル少年に、とまどっている。
そんなに好きでもないのに、ついてこられても、いや、でも…嬉しいかも知れないと言ったところか。

 考え深く、必要な事以外は喋らない少女。すぐ妄想する。結構地はおきゃんである。

 世界を救うための運命と思って木の中に入ったのに、ついてきた馬鹿ウラルが水素の心臓を手に入れちゃったせいで、ただの少女(脇役)になってしまったのを、結構怨んでいる節がある。

セリフ
 ウラル少年は、軽く、ため息一つをつくとにっこり笑ってノイを見ました。
「なんとかなるよ、絶対に。ほら、笑って。」
「…」(あんたが心臓持つんだったら私、<中断>しなくてもよかったじゃない…)
「え?」
「ううん、そうね。…じゃあ、よろしくね。カナンくん。」(…ウマシカぁー)

タカツキ中佐
(タカツキ・マサヤ)
 ウラル少年のプライマリースクールの同級生。ライバルのような関係だった。
今は、傭兵部隊<傭兵騎士団>の隊長(中佐)を勤める。30歳。
 16年ぶりに出会った同級生が、昔のままの姿であるのを見て、衝撃を受ける。

 昔は、正義のヒーローになると言っていた腕白坊主。

 マンタンクのゲリラ的な用兵技術と防御戦術に優れており、寡兵で良く大軍と戦う事を得意とする、異色の用兵家である。

 銃を用いた射撃技術でも優れたところを見せる。
部下の多くから軍神のごとく深く尊敬されており、傭兵にしては軍規に厳しく仕事を選ぶ事でも知られている。
 指揮官の証であるテレパシー能力を付加する心臓「諸王の心臓」を持つ。

セリフ
 タカツキは、晴れ晴れと笑うと、長銃を手に取って歩き出した。
「本当の戦争屋が、どういうものだが、見せてやろうじゃないか。」
 部下は、微笑んで帽子をかぶり直した。
「アイ・アイ・サー。我々はどこまでも中佐のフンをやるであります。」

ショーゲ・アニサリ  中佐の部下。少尉。拡張知覚能力を持つ心臓を持った一族の出で、部隊唯一の女性兵士である。16歳。
 暗闇や電波を見れるという不気味な紅い目を隠すため、両の目は堅く閉じられており、実戦以外ではそれを見る事は出来ない。
 戦災で焼け出されて中佐に拾われて5年来、中佐の元で、センサーの役割をしている。
中佐に片思いをしている。引込み思案というか、物静かな人。

セリフ
 目をつぶったまま、アニサリ少尉は、自分が送った電波の残像を視た。
「…見えます。目標4。距離4000.すべて中型マン・タンク。20m単位で単横陣をしいています。」

セルゲイ・プリマコフ
特務曹長
 熊のような体つきながら、どこか、人のよさそうな人戦車。
人戦車はそれだけで、尉をもらえるのだが、本人はこれを辞退し、強そうな響きがある特務曹長の地位に就いている。
 傭兵団の階級なんて、他の軍の命令下での場合を除けば、そんな意味しかないので、あまり不便は感じていないようである。

 身長2mの禿げた頭のおっさん。
小型の人戦車である<ファヴァー>に変化する。

セリフ
「それは命令でありますか、中佐。」
「そうだ。…うちの部隊ではお前が一番足が速い。」
「糞ったれであります、中佐。自分は餓鬼のお守りより防衛戦の方を選びたいであります。」

エギーユ・アナダン
技術大尉
 生まれついての魔法使いという貴手(奇手)。
半白の頭を持つ50後半の中年で、口髭を貯え、がっしりとした体つきをしている。背はあまり高くない。右手に、治療の心臓をつけている。

 人戦車達の整備と、兵士達の治療を手がける。

 ウーツェーの派遣士官だが、長い事傭兵騎士団に仕えてきたために愛着が湧き、今や中佐の信頼する相談相手となっている。

 どんな優れた技師でも死んだものだけは生き返らせる事が出来ないと言うのが口癖。

セリフ
 大尉は、口髭を震わせて両肩に手を置いた。
「若造が、何を言っている。いいか、頭だけ残っていればわしがどうにかしてやる。だから、帰還せよ。いいな。」

ジャッコ・ロイダ  不思議な習俗を持つロイダ族の出身。頭に羽飾りをつける。赤い肌の大男。
人の心を読む力を持つために、嘘発見器替りに中佐に雇われている。

 中佐のことを勇者として認めている装甲随伴兵。
色々皆が考えている事が分かっているが、寡黙で、それらについて語る事はしない。

セリフ
「俺、嘘つかない。ロイダだから。嘘、つけない。」

【NEXT】