転生

 「大神さん・・・私やっぱりフィリップと生きます。」

 「待ってくれ花火くん!いくな!いかないでくれー!」
           ・
           ・
           ・
 「はっ!・・夢か・・しかし今の夢はいったい・・。」

  大神は妙な胸騒ぎを感じて花火のもとへ急いだ。

 「花火くん、大神だけど・・・。」
 
 「はい?こんな朝早くにどうなされました?」

 「いや、その・・・」
  
 「なんでしょう?」

 「フィリップさんのことなんだけど・・・。」

 「フィリップのことですか?」
       ・
       ・
 「ああっ!いけない!大神さんには、まだ紹介していま
  せんでしたね。」

 「フィリップ〜こっちにいらっしゃい。」

 「さあフィリップ、大神さんにご挨拶してちょうだい」

 「ニャ〜!」

 「ね、猫!?」

 「ええ、グリシーヌがどうしても猫を飼いたいと言うも
  のですから。
  タレブーさんも野良猫を毎回拾ってくるよりは一匹く
  らいなら飼ってもいいとおっしゃいまして。」

 「なるほどね。でもどうしてフィリップなんだい?」

 「ええ、それはグリシーヌが、大神さんとフィリップ、
  二人が一緒なら私が喜ぶだろうと勝手に・・・ぽっ」

 「そうだったのか・・・おいでフィリップ」

 「あっ!」

 「え?」

 「フゥゥ〜!!」

  大神はフィリップにおもいっきりひっかかれた。

 「いたた・・・」
 
 「すみません大神さん。フィリップはナポレオン同様
  女性にしかなつかないんです。」

  この時大神はふと思った。
 「胸騒ぎの原因はこれか・・・」

 
  このフィリップという名の猫が、フィリップ本人の
  生まれ変わりであることは、・・・誰も知らない。

  END

図書館へ>